全体朝礼より

令和元年12月の講話

更新日:2019/12/06 10:04 カテゴリー: 朝礼

院長のタイトルは「冬場の感染対策]でした。

俊野常務の講話「看る力」から

皆さん、おはようございます。
以前、阿川佐和子さんの「聴く力」という本をご紹介しましたが、御存知のように阿川さんは作家阿川弘之氏の娘さんです。94歳で亡くなったお父様を見取り、今は認知症のお母様のお世話をされているそうですが、よみうりランド慶友病院の大塚宣夫先生との対談形式の本「看る力」の中にとても興味深いことが書かれていましたので、ご紹介したいと思います。
 1つは、「好きなものなら喉を通る」です。
食べることは生きる力を図る目安であり、口から入れてもらったものを飲み込めなくなるとその人の生きる限界が近づいていると言われていますが、認知症が進んで自ら食べようとしない母でもメイバランスのバナナ味はスムーズに嚥下しています。
 2つめは、「お年寄りに必要なものは医療より介護だ」とありました。
病気を治すために入院してきた患者さんが、点滴のために安静をお願いすると必要以上に動かなくなり一週間もすると本当に寝たきりになってしまう。朝、目覚めたら起きてベッドから離なすとか、立ってもらう、歩いてもらうなど刺激になることが必要であり、「豊かに過ごせるような生活環境を整えること」が大事であるとのことでした。
そして「生活にハリが出てくると人として扱われているって感じになるんですよ」ともありました。
12月は、師走と言い忙しい時ですが、大掃除、クリスマス、年越しそば、紅白を見るなど患者さんにとっても日常では行事が多く刺激が多い時です。当院でもイベント等計画していますが、「一年無事に過ごせた、来年も生きよう!」と思っていただけるように生活をさせえていきましょう。