全体朝礼より

令和2年11月の講和

更新日:2020/11/17 17:06 カテゴリー: 朝礼

院長のタイトルは「冬場の感染対策について」でした。

俊野常務の講話「記憶」から

 朝晩寒くなり、朝目覚めても布団が恋しい季節になりました。ところで「親の足を洗うⅡ」を先月の給与に同封しました。その中で母がどう思っていたのか聞けなかったと書きましたが、今回長期入院になるため改めて荷物を整理していたら、古い日記が出てきたので、何か感想が書かれていないかとページをめくってみました

 足を洗わせてもらったのはH24年のことですが、一年前のH23年7月以降は何も記されておらずH21年6月27日の日記に「物忘れがひどく頭がボーとする」と記されたのを皮切りにその後も頻繁にそういった内容が書き込まれていました。ある日のページには「頭がボーとしているのも、誰かがしてくれると甘えの気持ちがあるからだろう F子!しっかりせよ。マダマダボケルの早いぞ!」などと記されていました。

 買い物に出かけてはバナナを買ってきて「お父さんが好きやからバナナを買ってきたけど、買い過ぎたからお食べ」とバナナをくれていた母に、「またバナナ?最近ボケてきたんと違う?」なんて返していましたが、そんな思いを抱えていたとはまったく気づいていませんでした。

 現在認知症が進み寝たきりになっている母は、自分で排泄物を片付けることはもちろん、足を洗うことも顔を洗うことさえできません。そんな母にとって足を洗ってもらったり、入浴をさせてもらうことは明らかに「快」だと思います。言葉には表せなくても「快」なのか「不快」なのかは感じていると思います。お礼やご意見を言って下さる患者さんも、何も言わずにベッドに横たわっている患者さんも同様に心のこもった看護・介護をお願いしたいと思います。