平成28年6月の講話
更新日:2016/06/02 13:31 カテゴリー: 朝礼
院長のテーマは「休みの必要性について」でした。
常務の講話「思い込みの怖さ」
マルハナバチというずんぐりした蜜バチがいます。クマのぷーさんに出てくるようなハチをイメージしてください。そのマルハナバチについて、先日の日経新聞に面白い記事が出ていたのでご紹介します。
マルハナバチは航空力学の理論では飛べるはずがないと考えられていた。もしマルハナバチが、自分は空を飛べないと考えていたとすれば、到底空を飛ぶことはできなかっただろう。いや、空を飛ぼうという発想さえ出てこなかったかもしれない。
逆にいえば、自分は空を飛べないはずだという航空力学の理論を知らなかったからこそ、マルハナバチは空を飛ぼうとしたし、実際に飛ぶことが出来たのだ。
私たちは、思い込みによって、本来ならできることをできないと考え、せっかくの可能性をつぶしてしまうことがよくある。
同じ「飛ぶ」という現象でも、飛行機のように羽が固定されている物体が揚力を使って飛ぶ場合と、マルハナバチのような昆虫が羽を自在に動かして空中を飛ぶ場合とでは、飛ぶメカニズムが違っているという。そもそも飛行機とマルハナバチとでは大きさが全然違う。そこにも、メカニズムの違いが隠れている。
思い込みの怖さは、すぐにわかる幾つもの違いに気が付かないままに全く違う物差しで判断して、結論を決めつけてしまっているところにある。一方的な思い込みから解放されれば、私たちは、自分本来の力を発揮できるようになる。
つい壁にぶち当たってしまうと「物理的に無理ですよ」とか「絶対無理!」なんて簡単に言ってしまうことがあります。自分が一方的に見て無理だと思っているだけで、違う角度から見れば以外に簡単に出来てしまうものなのかもしれません。そしてそれが潜在能力として持っている本来の力なのかもしれません。出来ると信じることから始めましょう。