平成28年12月の講話
更新日:2016/12/06 13:23 カテゴリー: 朝礼
院長のテーマは「未来に向けて」でした。
相互理解
みなさん、おはようございます。
元々ランニングをしたり卓球をしたりと体力には自信がある私ですが、先日旅先で右足がつってどうにもならなくなりホテルでマッサージをお願いした時の出来事です。
指圧式マッサージの60分コースを予約して待っていると、イメージと異なるどう見てもスナックのママという感じの女性がやってきました。コースを確認して彼女は「電話が入る場合がありますがご了承ください」といって施術を開始しました。
15分か20分位経過してからでしょうか、彼女の携帯が鳴りました。予約の申し込みと時間の調整のようでした。電話の内容からスタッフが休んだため調整に苦労しているようでした。しかし電話中の彼女は携帯を片手で持ち、もう一方の手で指圧をしている状態です。そんな電話が私の予想をはるかに上回る10回くらいあったと思います。
私は勝手に、これだけ電話が来て集中できなかったのだから、少しくらいは延長してくれるだろうと想像していましたが、時間ぴったりで終了でした。電話中の手抜き分は損した感じがしました。
彼女からしたらスタッフが休んでやむを得ない事情があり、最初に電話が入りますと断っていたのだから当然のことだったのかもしれません。しかし私からすると電話と言っても精々2,3回の事だろうと思っていましたし、次の予約まで30分空いていると言っていましたので、少しくらいは延長してくれるんじゃないかと考えていました。結局、気の弱い私はそのままお支払いをすませたのですが。
よく考えてみると彼女の施術に満足していなかったからせめて時間で取り返そうと思ったのかもしれません、もしとても上手で満足していたらこんなことは思わなかったと思いました。また終了前に「もう時間になりますがお電話でご迷惑をおかけしてすみませんでした、ほぐれましたか。」とでも言ってくれていたら気持ちも全然変わっていただろうと思います。
私達の日常においても患者さんとの間や職員同士、また家族間においても価値観や基準のずれにより不満が出ることがあると思います。そんなときに居直らずに一言気遣いの言葉をプラスすることで人間関係は良好になるのではないでしょうか。
これから年末に向かい忙しくなると思いますが相手の立場を思いやって過ごしていければと思います。