平成29年2月の講話
更新日:2017/02/06 17:03 カテゴリー: 朝礼
院長のテーマは「冬場の健康管理」でした。
寄り添って聞く
おはようございます。
皆さんも日ごろ聞く事の大切さを感じていらっしゃることと思います。マナーアップの自己評価表にも心を添えて聞く事で患者さんとの距離が近くなった等記載されています。
その聞くということについて興味深いお話がありましたのでご紹介します。
ある方が、職場での人間関係に悩んで「職場の教養」を出版されている倫理研究所の方に相談された時のことだそうです。
「○○さん、あなたは奥さんの話をきちんと聞いていますか?」と問われたそうです。職場の人間関係に悩んでいるのになぜ妻の話かな?と思ったそうですが…
「もちろんです、聞いていますよ。」
「そうですか。ではもし奥さんが『大嫌いな人がいて、殺したいと思います。』と言ったらなんて答えますか?」
「もちろん、そんなことをしたら大変なことになるよと答えます。」
「○○さんそうじゃないんですよ。『なぜそんなに嫌いなんですか…、じゃあ一緒に殺しに行きますか…?』と、もちろん本当に殺しに行くなんてことはありませんよ、でもこれが本当に聞くということなんです。」と言われたそうです。
寄り添って聞く姿勢を表した事例だと思います。恐らく自分の立場に立って聞いてくれたら、共感してくれたと感じたら少しは救われるということではないでしょうか。
そしてこうも言われたそうです。「○○さん家庭はトレーニングの場です。親子の関係・夫婦の関係がいい人は聞く姿勢が出来ている人、おそらく職場でもいい人間関係を築くことが出来る人だと思います。」と。
当院の看護部の理念である「笑顔を忘れず、こころに添える看護を提供します。」を実行するためにも聞くことは必要不可欠なことだと思います。
私も家庭はトレーニングの場と考えて、妻や娘の話をきちんと聞こうと思います。皆さんも家庭でトレーニングをして、病院ではさらに聞き上手になって患者さんに寄り添っていただけたらと思います。