ハイパーサーミア
温熱治療外来について
当院では、他の病院でがんと診断され、ハイパーサーミアによる温熱治療を希望される患者さんもしくはそのご家族に対して、ご自身の意思で納得して治療を選んでいただくためにまず「温熱療法医療相談」を受けていただくようにお願いしています。
温熱療法医療相談 概要
- 相談を受けることが出来る方現在どこかの医療機関にかかっている患者さんで、当院で温熱治療を希望されている患者さん、もしくはそのご家族の方。
- 担当医師温熱治療担当医
- 診療日金曜午後
- 相談当日にご持参いただくもの・かかりつけ医からの紹介状
・検査データ
・画像CD-R
・保険証(念のためお持ちください) - 予約完全予約制ですので必ず事前にご連絡ください。
- お申し込み、お問い合わせ先電話番号:089-972-3355
(月)~(金)14:00~16:30
担当:外来
温熱外来受診についてのお願い
- 診察時間は初診時30分、再診時15分迄です。初めて温熱外来を受診される方は、診察を円滑に進めるために治療を担当している先生の紹介状をご用意ください。
- 不明な点がありましたら電話予約時に担当者にご確認ください。
ハイパーサーミア(癌の温熱治療)とは?
昔から、癌細胞が正常細胞に比べると熱に弱い性質(①細胞の中で酸性状態の細胞は熱に弱く死滅しやすい。②癌組織と正常組織では、癌組織の方が酸性度が高いため熱に弱い。③癌組織内の血管は正常血管と異なり、熱を加えても拡張しないために十分な放熱ができず高熱になりやすい)であることは知られていました。
しかしながら、実際、身体の中を選択的に加温する装置を製造するのが難しく、やっと、約20年前、国内で初めて山本ビニター製のサーモトロン-RF8が許可され、この特性を(癌細胞・癌組織が熱に弱く、加温にて温度が上昇しやすい)利用した治療法が確立されたのです。
そして、現在では、細胞の殺傷効果、放射線治療・抗癌剤治療の増強効果、免疫反応の活性化効果としての役割を果たしているところです。
対象疾患
脳と眼球を除く悪性腫瘍に適応され、部位別に、皮膚・頭頚部・軟部組織腫瘍・乳がん等の浅在性腫瘍、肺・食道・胃・肝・膵・子宮・膀胱・直腸・前立腺等の深在性腫瘍に分けられております。
治療内容
当院では、サーモトロン-RF8装置を利用して、局所加温を行っております。この加温法は、専用の治療ベッドに横たわり、二つの電極で病巣を挟み、通電される8MHzのRF波によって、組織の双極子およびイオンが1秒間に約800万回もの急速な回転、移動動作を起こし、摩擦熱を発生させる誘電加温方式を採用しています。
これは、組織自体の自己発熱であり、身体の表面から深部までが一様に加温されます。その一回の治療時間は40~50分で、原則、週1~2回のペースで行われ、完全予約制となります。
また、当院では日本放射線腫瘍学会による認定医の下、治療にあたっております。
ハイパーサーミアに対するお問い合わせ
電話でのお問い合わせ
Tel 089-972-3355
治療をお考えの方へ
治療方針を検討する為、ハイパーサーミア治療開始前に診察があります。
その時には、紹介状、CT及びMRIフイルム、血液データ等準備してください。